お客様と一体になって悩み、
創りあげたリブランディング広告

「今後の女子大学のあり方を考え、リブランディングを図るコミュニケーション施策を提案してほしい」。そのようなオーダーを大学から受け、新たなキービジュアルの制作と新たな広告施策を任されることに。大阪駅周辺での広告ジャックに至ったプロジェクトの経緯を取材しました。

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社会における女子大学の
価値とは何かを、
お客様と何度も語り合った

ー KODAMA
このプロジェクトは、ある女子大学のお客様が新たな学環(学科に近い学びの分野)開設を機に、大学ブランドの再構築、再訴求をしたいというオーダーを受けて始まりました。

ー OOYANE
リーフレットの制作がご縁で数年来関係を築いてきた私にも声がかかりました。他社が先んじていた企画で後れを取った形でスタートすることとなり形勢不利と思われていたのですが、信頼をいただいていたお客様からのお声がけだったので、「大学としての大きな挑戦が成功につながるよう、ぜひクリエイティブの力を発揮したい」と思いました。

ー KODAMA
社会へ広く女子大学の価値を問う意見広告にするのか、もっと高校生に響くようなカジュアルな訴求にするのかという議論から始まり、何度もお客様へのヒアリングと意見交換を重ねる中で、後者に意見がまとまってきました。

ー OOYANE
今は女子大学の魅力をなかなか伝えにくい時勢だと思います。しかしだからこそ、高校生にその良さを分かってほしいという想いが強まったんですよね。

ー KODAMA
女子大学だからこそ、女性の様々なライフステージにおけるキャリア形成を支援できる。一人ひとりがもっと自由自在に、女性としての生き方を選択し、前に歩むことができる。その価値を伝えるための表現の模索を始めました。

互いに真剣だからこそ、
入稿ギリギリまで検討が繰り返された

ー KODAMA
大学ブランドに関する打ち合わせともなれば、大学の様々な部門の方が参加されます。週1回のペースで5名以上の方々から意見をうかがい、制作を進めるとともに得た意見を資料にまとめ、翌週の会議でプレゼンテーションするという日々が続きました。

ー OOYANE
お客様も私たちも「良いものを創りたい」という情熱で一体となっていましたよね。今回は駅構内での広告掲載が決まっていて、入稿のスケジュールが迫る中、ギリギリまで検討を行いました。まさに生みの苦しさを味わうような体験でした。

ー KODAMA
そうですね。今でも記憶に残っているのは、最終局面で「このキービジュアルは新学環として創るべきか、学校のブランディングの一環として創るべきか」という意見が出始め、良いものができつつあるからこそどんどんアイディアが生まれ、方向性が変わりそうになった時です。

ー OOYANE
納期が迫る中で、何を信じて進めていけばいいかという判断を迫られる局面でした。ここでも議論を重ね、最終的には「新学環のビジュアルとして、学校をアピールしよう」という方針にまとまり、私たちはベストと思えるプランで制作を進めることができました。お客様も私たちも真剣だったからこそ互いに納得のいくものに仕上がり、自分が手掛けた広告が駅に掲出されたのを見た時には本当に嬉しかったです!

リブランディングの難しさ。
乗り越えられたのは連携力

ー KODAMA
限られたスケジュールの中、皆の想いがつまったプロジェクトに携わり成功することができたのは、お客様をはじめ他部署や制作会社との密な連携があったからだと思います。私は女子大学出身なので、今の時代だからこそ女子大学を盛り上げていきたいという想いを実は密かに抱いていました。ですから、お客様に私たちの案を認めていただき、また気に入っていただき、人が集まる梅田や大阪といった大きな駅での広告ジャックができたことは、個人的にもとても嬉しい成功体験となりました。

ー OOYANE
私も制作過程で話がどんどん大きくなり、大阪駅で大規模な広告展開をするという大学にとっても受験生にとっても影響力のあるプロジェクトのため「何が何でも成功させたい!」という想いがいっそう強まりました。そして、実際に掲出されているのを見に行くと、想像以上のインパクトでしたね。私にとっても思い出深いです。

ー KODAMA
今回、こうしたチャンスをくださったお客様に何よりも感謝申し上げたいと思います。また協力いただいた社内外のスタッフの方々にも、この場を借りて感謝の言葉を述べたいです。今回のプロジェクトは、リブランディングがいかに困難かを知る体験となりました。そして同時に、当社ならではのチームの連携力があれば、どんな困難も乗り越えられることを知りました。当社のこの強みを今後も活かして、新たな挑戦を続けていきたいと思います。

※内容は取材当時のものとなります。